ニラの効能と育て方/ニラの驚くべきパワー
スタミナがつくイメージの野菜といえば、パッと思いつくものの1つに、「ニラ」を挙げる人もいのではないでしょうか。
レバニラなど、食べ方のバリエーションが同じようになりがちですが、独特な香りがもつニラの力は大きく、想像以上に様々な効能がある野菜です!
栄養豊富なニラを自宅で育てながら、上手に取り入れてみてはいかがでしょうか。
豊富なニラの栄養素
ニラは、その匂いの強さからも分かるように、ネギ科に属する緑黄色野菜の1つです。
- カロチン
- ビタミンB₂
- ビタミンC
- カルシウム
- カリウム
- リン
そんなニラの効能とは?
ニラの匂いの元になっているアリシンは、ニンニクにも含まれていて、ビタミンB₁と結合すると、その吸収を高めて糖分を分解します。
そのため、豚肉などビタミンB群が豊富なものと一緒に食すと、代謝機能や免疫機能を高め、疲労回復、スタミナ増強などにも効くので、スタミナ野菜として認知されています。
他にも、整腸作用や鉄分が貧血などの予防にも効果があります。
ニラを毎日の生活で取り入れましょう
毎日の疲労はなかなかとることが難しいですよね。
それならば、定期的にスタミナ野菜のニラを摂取して、疲労回復、疲れにくい体づくりをしていきましょう。
ニラの育て方
ニラは暑さにも寒さにも強く、1年中何度も収穫ができる、栽培しやすい野菜です。
更に、一度植えると4~5年は収穫が可能な嬉しい野菜です。
- 栽培時期:種まき3~4月、苗の植え付け5~6月
- 収穫時期:約2か月後以降~数年間の間1年中
種蒔き
まずは、深さが15㎝以上あるプランターを用意します。
種から育てる場合は、3~4月に培養土を入れたプランターに、大体1㎝ほどの深さの穴を作り、種をまきます。
1ヵ所に10~12粒ほど、株間は12㎝ほど開けて蒔き、種が隠れる程度に土をかぶせたら、しっかりと水をあげましょう。
毎日水をあげ、20℃前後の気温のもとであれば、10日~2週間ほどで発芽します。
生育過程
その後、芽がある程度育ったら、1ヵ所6~7株を残して間引きをします。
この時に、しっかりと根元から抜いて間引きをしてください。
土の表面が乾いたらたっぷりと水をあげ、1~2週間に1度ほどの追肥や、液体肥料での栄養補給をしましょう。
ニラは害虫被害には強い野菜ですので、心配はありませんが、あまり密集して育てすぎると稀に虫の被害がありますので、間引きの際には気をつけてください。
収穫
元気に育てば、植え付けの2ヶ月後くらいから収穫が可能です。
食べたい分だけ、根元2~3㎝から刈り取って収穫しましょう。
むしろ収穫しないままにすると、どんどん増えてきてしまいます。
刈り取ったところからもまた成長してきますので、色々な料理に工夫して食べましょう!
ニラは、収穫後の保存にはあまり適していないので、食べる分だけ収穫するようにするのがポイントです。
長く育てるポイント
栽培期間が数年間と、長く楽しめるニラですので、たっぷり収穫したら、冬の間はしっかりと休眠させます。
12~1月頃になると株が枯れてくるので、株の根元から刈り取り、株の上に堆肥をかけて冬の間はゆっくり休ませます。
そのままにしておけば、4月になるとまた新芽が伸びてきて、元気に成長を始めます。
また、2年目以降には、地下の根元で分裂しているニラの株分けをします。
これは、根元が休眠している冬の間に行うのがベストです。
根がかなり大きくはっているので、多少力のいる作業ですが、根株を土ごと堀あげて、手で土をはたき落とした後、手で株を割り、2~3株ずつにします。
それぞれをまた株間を開けて植え付ければ、2年目以降は株の栄養がしっかりするので、1年目よりも大きく成長します。
美味しいニラを1年中楽しむことができますよ!
まとめ
ご家庭で一度栽培し始めれば、株を増やしながら4~5年も収穫し続けることができるなんてすごいですね。
更に1年中収穫できるので、「今日のおかずに何かもう1品!」「しかも栄養がつくものを!」なんて時に活躍してくれそうです。
ニラの栄養を見直して、料理のレパートリーを増やして、楽しみましょう。