猫背を甘く見ないで!らくちんストレッチで猫背矯正
ふと、街でショーウインドウを見ると、背中の曲がった女性がこちらを見ているのが見えました。
姿勢の悪い人だな、と思ってよく見てみると、なんとそれは紛れも無く私。えっ、私ってこんなに猫背だったんだとショックを受けました。
あなたは、こんな経験ありませんか?
頭に刷り込まれた自分と、他人の目で見た自分の本来の姿との激しいギャップを知るのはけっこう衝撃が大きいものです。
軽度の猫背の場合は、何の自覚症状もない上に、自分ではスタイルよくさっさと歩いていると勘違いしているので、なかなか猫背であることに気が付きません。
先天性の場合を除き、普通は人に指摘されて初めて知る、あるいは痛みが出て診断を受けてから猫背であったことに気づくことが多いのです。
しかし、誰でもが簡単に猫背というけれども、これは立派な脊椎後弯症という名前を持った病気なのです。
最初はなんとなく背中が痛い、伸びない、で済みますが、進行していくと、呼吸が浅くなって息苦しくなる。
腰のあたりが痛くなり、肩甲骨付近が痛くて座っていられなくなります。
それに、猫背の人は通常前かがみになっていることが多いことから、内臓が圧迫されて消化器官の働きを妨げ、いつも腹部に膨満感や不快感を感じます。
息苦しいということは心肺機能がうまく働いていないからで、身体全体への酸素の供給に支障が生じ、酸素が脳にまで行きにくくなるのです。
自律神経失調症になりやすく、勉強・仕事への集中力の低下が見られるようになり、日常生活に支障をきたしてきます。
猫背を矯正する方法
見た目やスタイルが悪くなるだけではなくて、身体と精神の健康にまで悪影響を及ぼすのが猫背です。
重度の脊椎後弯症ではく、姿勢の悪さからくる猫背であれば、自分で矯正する方法はあります。
手軽にストレッチから始めてみましょう。
まずは、ヨガの姿勢の1つである猫のポーズで、歪んだ骨盤周辺の筋肉を鍛えて猫背を改善します。
やり方は、まず猫のように四つん這いになり、両手は肩から真下に床につき、両膝もヒップから垂直に床につくようにします。
両手両膝とも肩幅に開き、猫のように背中を丸めて、息を吐きながらお腹を引っ込めます。
次に、息を吐きながら背中を反らして顔をあげます。これを4~5回繰り返しましょう。
次は、ストレッチポールを利用した矯正法。
これはリラックスも出来て、1日の疲れも取れるのでほんとにお勧めです。
用意するものは、ヨガなどで使われるストレッチポール。長さが約1メートル、幅15センチの円柱形をしたものです。
手元にない場合はタオルケットや大きめのバスタオルを3枚ほど重ねたもので代用できます。
まず、ストレッチポールを縦においてその上に身体を仰向けに載せていくのですが、ストレッチポールの端にちゃんと頭が乗るようにします。
もう一つの端は、身長にもよりますが、おしりのちょっと下あたりまで来ると思います。
最初は膝を立てて、身体がポールの上で安定するのを確認してから、両足を肩幅より少し広めに伸ばしていき、両足首から足の付根までを外や内側に向けて、骨盤のストレッチをします。
両手は脇と肘の角度を90度になるように開き、天井に向けて伸ばしたり、手のひらを床につけたりすると肩甲骨が広がります。
背骨が伸びて肩甲骨が広がり、骨盤の位置の矯正にもなる、なんとも気持ちのいいストレッチで、身体のみならずストレスの解消にもなります。
猫背の原因
猫背なってしまうと、胃腸障害が起こったり心肺機能が低下したりで、けっこうこわいのが猫背です。
原因の多くは現代の生活習慣からくる普段の姿勢の悪さからくるものです。
パソコンを長時間使用するデスクワークでも、人間の体重の10%もの重量がある頭を首と肩とでは支えきれず、どうしても首を前に出して背骨へと負担をかけてしまいます。
子どもたちでさえ、テレビゲームのし過ぎやスマホで猫背になっている子がかなり見受けられます。
身体を動かすことの少ない現代生活では、確実に猫背人口を増やすに違いありませんので、意識的・積極的なストレッチと運動を取り入れることがが必要なのです。
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