インゲンの育て方豆知識/あなたもプランターで育ててみませんか?
インゲンと聞いて、形や味を思い浮かべることはできても、あまり食卓に上がることはないのではないでしょうか。
どうしても脇役のイメージがある気がしますが、豆科のインゲンは意外に栄養素が豊富です。
食べないなんてもったいない!ということでご家庭でも可能なインゲンの育て方をお教えします。
インゲンのプランターでの育て方
インゲンは、「つるあり」と「つるなし」のものがあります。
どちらもプランターで栽培可能ですが、丈の低い「つるなし」の方がプランター栽培には向いています。
用意するプランター
用意するプランターは大きめのものが良いでしょう。
できれば幅60㎝以上、深さ20~30㎝程度のものを選んでください。
大型プランターで3~4株の栽培が目安になります。
プランターでの栽培ポイント
・移植を嫌うので、プランターに種を直まきして育てるのがおすすめです。
「つるなし」の場合は15~20㎝間隔、「つるあり」は20~25㎝間隔で種をまきましょう。
・種蒔きの時期は4月中旬~7月中旬いつでも大丈夫です。
発芽に適した気温は約23~25℃なので、比較的暖かい時期であればいつでも種まきができます。
1年に3回種まきの時期があるので「三度豆」と呼ばれることもあります。
インゲンは支柱を使って育てましょう
特に「つるあり」のインゲンは、間引きをした後、支柱を立てます。
本葉が5~6枚出て、つるが伸び始める頃が準備の目安です。
種蒔きから10日程、丈が20㎝以上になったら、つるを誘引して支柱に巻き付けます。
誘引の時期が遅れると、他のつると絡まってしまい上手く巻き付かなくなってしまうので、注意してください。
用意する支柱
支柱とネットがセットになったものが育てやすいです。
また、支柱が倒れにくいようにホルダーの付いたプランターなどもあります。
野菜栽培の経験値などを踏まえて、育てやすそうなものを探してみましょう。
「つるありインゲン」は、丈が2~3mにも成長しますので、それに合わせて長めの支柱を用意してください。
窓に立てかけるようにして支柱を立てれば、自然の日よけカーテンなどとしても最適です。
「つるなし」インゲンの場合は、基本的には支柱は必要ないのです.
葉っぱや、さやの重みで倒れることもあるので、あまり長いものは必要ありませんが、支柱はあったほうがいいでしょう。
インゲンを育てる際に気をつける肥料のポイント
一般的に、豆科の植物は肥料の多すぎは良くありません。
肥料が多すぎると、実の付きが悪くなってしまうのです。
開花時に化学肥料を追肥し、あとは収穫が始まった頃、2週間に1度ずつ追肥をするようにしましょう。
その分、水は絶やさないように、土が乾き始めたらたっぷりとあげるようにしましょう。
インゲンは連作で育てられるの?
インゲンのような豆科は連作には向いていません。
同じ場所に植えると、生育が悪くなり、収穫量が減りますし、病気や害虫の被害が起きるなど連作障害が起こります。
2~3年間隔での栽培がおすすめですが、どうしても連作する際には土を全て入れ替えるか、土壌消毒を定期的に行って栽培してください。
まとめ
栽培期間は1ヶ月程なので、種蒔きの時期を考えれば、真夏の時期を除いて一年の間に何度も収穫することができます。
冒頭に書いたように、インゲンには、カルシウム・鉄などのミネラル類、ビタミンB₁、食物繊維、必須アミノ酸などが多く含まれる優秀な野菜です。
特に、人の体の中では必要量を作り出すことができないため、外から栄養素として取らないといけない「必須アミノ酸」が含まれているのが嬉しいところ。
ご飯と共に食べることで有効に働いてくれますので、うまく育てて、ぜひ食卓のもう1品として加えてみてくださいね。