インフルエンザ予防接種は必要?効果あるの?
毎年冬が近づくと、流行するインフルエンザですが、予防接種は受けていますか?
毎年必ず受ける人も、毎年悩むという人もいるのでは?
実は予防接種をしてもインフルエンザにかかってしまったという例もあります。
では予防接種の効果は?打つとしたらどうしたら効果的なのか?をお教えします。
インフルエンザ予防接種の効果とは?
色々な意見がありますが、今のところ言われているのは、インフルエンザの予防接種は感染を防ぐものではありません。
インフルエンザワクチンにより、インフルエンザウイルスへの抗体を作る目的です。
いざウイルスが入ってきた場合に、それを攻撃し、発症そのものを抑えたり、重症化を防ぐ効果があると言われています。
なので、ワクチンを打ったからと言って100%完全にインフルエンザにかかる心配がなくなるということではない、ということに注意が必要です。
ただし、重症化を抑えるということはすなわち、死のリスクを軽減したり、死につながるような合併症を防ぐことにもなるということです。
インフルエンザワクチンの効果は年齢や体調、生活環境など、人によって違います。
例えば、16~65歳未満の健常者の場合、ワクチンを1回接種することによりインフルエンザの発症を55%、2回の接種で82%、0~15歳では1回の接種で68%の発症を予防することができたという報告があります。
また、インフルエンザワクチンを接種した場合、65歳以上の高齢者は、肺炎などへの重症化による入院リスクを半分に減少させ、死亡リスクは5分の1に抑えることができたという報告もあります。
しかし、インフルエンザの抗体は高齢者や乳幼児にはできにくかったり、毎年インフルエンザの型が少しずつ違うこともあり、予防接種の効果が検証しづらくなってしまっている現状もありました。
それ以外の予防策としては、なるべく人ごみを避けたり、うがいや手洗いを徹底するなども一緒に試してみてください。
インフルエンザ予防接種に適した時期は?
いざ、インフルエンザの予防接種を受けようと思っても、受けるべき時期はいつなのでしょうか。
インフルエンザの予防接種から、抵抗力がつくまでに一般的に2週間かかり、その効果が続くのは約3~5ヶ月間と、他に比べ持続期間が短いと言われています。
インフルエンザが実際に流行るのはいつからいつまで、というのは明確には予測ができないため、いつ接種するのが一番良い、というのがかなり難しいのが現状です。
ただ、毎年大流行になりやすい12月前までには受けておいた方が良さそうです。
万が一在庫が無くなってしまうということも考えられるので、気持ち早めに受けるようにしたいですね。
また、インフルエンザの型が予測されたものと大きく差がある場合、1シーズンに2回接種することも必要になります。
インフルエンザ予防接種の副作用とは?
時に、インフルエンザの予防接種を受けたことによる副作用、副反応が出たということを聞いたりしませんか?
例えば、「注射をした個所への赤みや腫れ、痛みが見られた。」や、「発熱や寒気、頭痛、だるさといった症状がでた。」というものですが、通常は2~3日で治ります。
そもそもワクチンは、事前にインフルエンザにかかっても大丈夫なように体に免疫をつけるために行うものなので、このような症状が起きても不思議ではありません。
インフルエンザ予防接種の料金は?
料金は、市町村や病院によっても違います。
一般的には、大人で3,000~4,000円くらい、子供は2回打つ必要があるため、1回目は2,000~3,000円、2回目は同等か少し安くなるということが多いようです。
また、高齢者は各自治体から助成などがあり、無料~2,000円ほどでできることが多いようです。
インフルエンザの予防接種は自由診療のため、医療機関が金額を自由に設定できます。
そのため、メーカーや成分の違いや、病院の方針により金額に多少差があるのです。
金額が高いから良い、安いから悪いとは一概に言えません。
信頼できる医療機関で接種するか、何件かお問合せの上、納得できる場所で受けるようにしましょう。
まとめ
予防接種を受けることが今のところ発症を抑え、重症化させないために有効な手立てではあります。
しかし、マスクをしたり、うがい手洗いをするなどの日ごろの予防や、常に十分な栄養や休養をとってウイルスを寄せ付けない健康な体を保つことが何よりも重要です。
冬のインフルエンザのためだけでなく常日頃から健康には注意してください。
こちらの記事もどうぞ!!
タグ:知識