注意!!花粉症といっても、人それぞれ違います。(スギ、ヒノキ、ハンノキ、シラカンバの違い)
毎年悩まされる方も多い、今や国民病とも言われている花粉症です。
しかし、一言で花粉症と言っても、人それぞれ反応するアレルギーが違うのをご存知ですか?
あなたが何にアレルギーを持っているのか知っておくと、対策や予防がしやすくなりますよ。
まずは、代表的な春の花粉についてご紹介します。
スギ花粉症は一番の厄介者!
花粉症患者の約7割が、スギ花粉による花粉症症状を持っていると言われています。
これは、アレルゲンであるスギそのものの多さが原因で、全国の森林面積の18%、国土の12%もの広大な面積がスギ林だからなのです。
そのため、スギが少ない北海道や、沖縄はスギが原因の花粉症患者はかなり少ないのです。
更に、スギ花粉の飛散は期間も長く、2月~4月頃までの長期間、多くのスギ花粉が飛散します。
しかも、この期間は特に飛散が多い時期というだけで、実は、真夏以外はほぼ一年中、日本のどこかでスギ花粉が飛んでいます。
相当敏感な方でなければそこまで春以外の花粉で発症することは少ないでしょう。
まずは2~4月のピークに備えて予防や対策をするようにしましょう。
ヒノキ花粉症はスギの次に注意すべき
スギ花粉より少し遅れてやってきて、ほぼ同時期に悩まされるのがヒノキによる花粉症です。
スギ花粉とヒノキ花粉の構造が似ているため、ヒノキ花粉症の方の7割はスギ花粉症も同時に発症していると言われています。
ヒノキ花粉の飛散時期も比較的長く、3月~5月頃に飛散します。
スギとヒノキの花粉飛散が重なる3~4月は特に注意が必要です。
近くにスギ林やヒノキ林がないからと言っても、スギやヒノキは飛散距離も長いので、広範囲で影響が出てしまいます。
スギ・ヒノキともに、症状としては、鼻・目・のど・人によっては皮膚などのかゆみやピリピリとしたような痛みを感じることもあります。
ハンノキ花粉症は、特に北海道や東北では要注意!
北海道はスギがほとんど生息していないため、スギによる花粉症患者は少ないです。
その代わりに、ハンノキによる花粉症があります。
1月~4月、本州のスギ花粉とほぼ同時期に飛散し、北海道の他には東北地方にも多いとされる樹木です。
もちろん、北海道や東北以外でも発症する可能性はあります。
スギ花粉の飛散時期よりも早く花粉症の症状がでる、という方はハンノキによるアレルギー反応である可能性もあります。
また、ハンノキ花粉症の方の注意すべき点は、口腔アレルギーを併発しやすいということです。
ハンノキ花粉症の方の約4割が、この口腔アレルギーを併発してしまうと言われています。
ハンノキはカバノキ科であり、特長は花粉のたんぱく質と、果物のたんぱく質が似ていることです。
カバノキ科の花粉へアレルギー反応が出る方は、果物にも反応してしまうことがあるのです。
リンゴやモモ、サクランボ、柿、キウイなどを生で食べた時にその症状が起こりやすいと言われているので、注意が必要です。
シラカンバ花粉症は、もう一つのカバノキ科の花粉
シラカンバは、スギやヒノキの少ない北海道に多く、本州でも高原地域などに見られる樹木です。
本州では3月~6月、北海道では4月~6月頃に多く飛散します。
北海道では至るところで多く見られるため、ハンノキと同様に花粉症の代表格と言われている樹木です。
そして、こちらも注意すべきは口腔アレルギーの併発です。
ハンノキ同様に併発する方が多く、シラカンバ花粉症患者の約6割もの方が口腔アレルギーも合併していると言われています。
北海道にお住まいの方だけではなく、この時期に北海道へ旅行する場合なども対策をしていくことをおススメします。
まとめ
春の花粉といっても、ちょっとした時期の違いや、お住まいのエリアで気をつけなければいけない花粉の種類も違います。
ただ、どれかの花粉にアレルギー反応を起こす方は、それと似た構造の花粉やそれ以外のものへのアレルギー反応も考えられます。
アレルギーテストをするなど、自分の身体について知っておくのも有効な対策手段ですね。
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