空き巣被害に合わない方法
空き巣とは、家の人が留守の間に家の中に忍び込んでお金や家財などを盗むことを言います。
平成25年中の都内における浸入窃盗の認知件数は、7,756件で、前年に比べて214件(2.7%)減少しています。
空き巣被害を防ぐため対策として、「ドアや窓の鍵を2つ以上付ける」「動く物に反応するセンサーライトを設置する」、「ドアや窓の開閉時に反応する警報ブザーなどを設置する」などが一般的には有効とされています。
空き巣の手口
侵入手口
合い鍵
・鍵を紛失した際のために良かれと思い、植木鉢の下や郵便受けの中、洗濯機の下などに置いておく合い鍵を使われてしまう。
ピッキング
・針金のような特殊な道具を使って鍵穴から鍵を開けて侵入する。
ガラス破り
・扉や窓ガラスの一部を割って侵入する。
・バールなどをドアに差し込みこじ開けて侵入する。
破壊
・ドリルなどで鍵穴を壊し侵入する。
サムターンまわし
・玄関のドアに付いているドアスコープやドアに穴を開けて、道具を入れ回し開鍵して侵入する。
※サムターン:ドアの室内側にある、鍵の開け閉めする時に、指でつまんで回転させる金具のこと。
一軒家の場合
窓
・空き巣の6割が窓から侵入すると言われています。
玄関
・鍵をかけても空き巣には通用しないのです。
勝手口
・目立たない勝手口は、戸締まりを忘れがちになります。
このように、空き巣の侵入手口はさまざまです。
空き巣の手口や習性を知って、空き巣対策にも繋げましょう。
集合住宅の場合
玄関
・集合住宅も玄関が空き巣の侵入口として狙われます。
ベランダ
・地上3階であっても鍵をかけ忘れたベランダから侵入する手口は非常に多いようです。
オートロック機能付き住宅
「我が家は、オートロックだから安心だ!」なんて油断して、鍵をかけないでいる人はいませんか?
住人の後について、その後ろから一緒に住宅の中に入ることは可能です。
そのため、オートロック機能付きの集合住宅を好む空き巣も多くなってきていると言われています。
空き巣に入られる所要時間は?
空き巣が侵入するのにかける時間は3分で、家の中の物を物色するのには、5分~10分以内で全ての盗みの作業を終わらせてしまうとされています。
逆に、侵入するのに5分以上かかる家では、9割の空き巣が断念すると言われています。
空き巣はマーキングをしている!
印や合図、調査などを一般的に「暗号(マーキング)」と呼びます。
「空き巣」や「悪質訪問販売業者」は、マーキングを付ける行為をすると言われています。
表札の横や、NHK受信のシールの横などに、怪しい○印や、☆印が付いていたり、身に覚えのないシールが貼られていたりしたら要注意です。
集合住宅などの共有スペースのエントランスなどにポストがある場合も、郵便物や手紙など簡単に盗み見ることができ、そこから家族構成が分かり留守を狙われることがあります。
また、郵便物がたくさん詰まってはみ出していると、空き巣に、「この家の住人は長く家を空けている」ということが一目で分かってしまいますので気を付けましょう。
空き巣被害の保険はあるの?
空き巣被害を単独で補償する保険はありませんが、例えば火災保険や住宅総合保険に付帯して補償される保険があります。
空き巣被害に備えたい場合は保険の加入前に保険会社に問い合わせるか、約款で補償範囲をしっかりと確認しておきましょう。
空き巣の被害では、物を盗まれるだけでなく、ドアの鍵が壊されたり、ガラスが割られたりして、被害が大きくなります。
そんな万が一の時でも保険に入っておくと安心です。
また、保険は建物を補償する保険と家財を補償する保険で別れていることが一般的です。
例えば、空き巣にドアを壊された場合、建物補償の保険では補償対象となりますが、家財保険では対象となりませんから注意が必要です。
逆に、土足で踏み込んだ空き巣がカーペットを汚し張り替えが必要となった場合は、家財保険での備えが必要となります。
保険金の支払いは、事故発生直前の状態に戻すことを前提とした金額しか支払われませんし、一部自己負担額が発生する保険も多いのです。
空き巣に入られて得をするということは絶対にありませんから、このような意味でも日頃から空き巣に狙われないようにすることが大切と言えます。
空き巣の検挙率
突然、空き巣に入られ大切な物や現金が盗まれてしまったら、盗まれた物が自分の手元に戻ってくるという保証はありません。
でも、必ず戻ってくる可能性はなくとも、空き巣を検挙することで、その後の生活も安心ですし、盗まれた物も戻ってくるかも知れませんよね。
マスコミからは、空き巣の検挙率が低下していると報道されているようですが、犯罪件数が増加しているだけで、検挙数そのものはそれ程下がっていません。
東京管内では、年間1500件ほど検挙されているとされています。
ですが、空き巣犯は、一人が何十件もの窃盗を繰り返し犯している場合が多いのです。
例えば、その内の一つの窃盗事件で、犯人として捕まえることができたとしても、残りの全てを捜査できないということが現状だそうです。
そのため未解決事件が多くなり検挙率の低下に繋がるとされています。
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